【第1回】初心者向け不動産投資教室

不動産購入の「買っていい条件」
最短ルートで判断するための羅針盤
物件価値を3つに分解
🏙️ 土地(街) 将来性・インフラ
🏢 建物 持続価値・スペック
🔧 管理 ★初心者の盲点
賃料 > 価格
「需要の現実」である賃料を基準にする
売買価格は「期待」でブレやすい
自分軸を固定(4つのコンパス)
目的 CF? 売却益? 相続?
リスク 自己資金・赤字許容額
時間軸 短期転売? 長期保有?
労力 完全委託? DIY可?
迷いが消え、営業トークに振り回されない判断ができる

物件探しを始める前に、まず「買っていい条件」を決めるのが最短ルートです。
条件がないと、良さそうな物件を全部検討して疲れ、判断がブレます
だから先に“羅針盤”を作りましょう。見るべき軸が固定されると、営業トークにも振り回されにくくなります。

結論(要点まとめ)

「買っていい条件」は、次の3点で決めると失敗が減ります。

  • 物件価値を 土地(街)/建物/管理 の3つに分解して見る
  • 価格よりも 賃料(需要の現実) を基準に判断する
  • 自分の状況を 4つのコンパス(目的・リスク・時間軸・労力) で固定する

理由(なぜそう言えるか)

不動産は「見た目がキレイ」「駅近」「築浅」だけで判断すると、後からボディブローのように効いてきます。
なぜなら、売買価格は期待や相場観でブレやすい一方、賃料は“その街で本当に払われている需要”だからです。インフレや金利環境が変わるほど、「賃料を上げられる余地があるか」が重要になります。

そして初心者ほど見落としやすいのが管理。管理が弱いと、修繕や運営が崩れて“賃料の伸び”どころか“下がる理由”になり得ます。

具体(手順 or 具体例)

手順1:まず「賃料」を置く(価格は後)

  • ✅ 近隣の募集賃料・成約帯(できれば複数サイト)
  • ✅ 同じ間取り・同じ築年帯の比較
  • ✅ 将来の賃料が「上がる/維持できる」要因があるか(街の将来性・需要の厚み)

※賃料はエリアや景気で上下します。過度に楽観せず「下振れしても耐えられるか」もセットで考えるのが安全です。

手順2:不動産投資は3つに分解して点検する

  • 土地(街):駅距離だけでなく、10〜20年後の将来性(再開発・教育環境・インフラ等)
  • 建物:スペックより「価値が持続するか」(需給に合う間取り・陳腐化しにくいか)
  • 管理:修繕積立の考え方、長期修繕計画、管理組合の体力(=経営力)

手順3:「買える条件」まで落とす(融資も現実)

最初は個人の返済力で見られ、次に物件の担保評価、最後に事業性評価…という順で“買える枠”が変わります。
だからこそ「欲しい物件」より先に「買っていい条件」を決めると、融資と物件選定が噛み合いやすいです。

初心者の落とし穴(1つ)+回避策

落とし穴:駅近・築浅だけでOK判定して、管理を見ない
管理が弱いと、修繕積立が足りない/計画が形だけ/合意形成が遅い…などで、将来コストが膨らみやすいです。結果的に家賃維持が難しくなることも。

回避策(最低限ここだけは確認)

  • ✅ 長期修繕計画の有無と現実性
  • ✅ 修繕積立金の水準(極端に安すぎないか)
  • ✅ 管理組合の運営状況(総会資料・滞納状況など取れる範囲で)

すぐ使えるテンプレ/チェックリスト

【買っていい条件テンプレ】4つのコンパス

これをメモに固定して、物件が出るたびにブレないようにします。

  • 1) 目的:月CF(手残り)?売却益?相続?
  • 2) リスク:自己資金の上限/毎月の持ち出し許容額(赤字OKの上限)
  • 3) 時間軸:5年で次へ?15年でじっくり?
  • 4) 労力:丸投げ希望?多少の手間はOK?

この4つが決まると、選ぶべき物件タイプや戦い方も自然に絞れます(正解は人によって変わります)。

まとめ

「買っていい条件」を先に決めると、物件探しが一気にラクになります。
ポイントは、①土地/建物/管理に分解、②賃料を基準、③4つのコンパスで自分軸を固定。
特に初心者ほど「管理」を軽視しがちなので、最低限の確認だけは習慣化しましょう。